『なんだか最近Wi-Fiの繋がりが悪い』
『Wi-Fiの速度が遅い』
というようなWi-Fiの不調に悩んだ事はありませんか?
買い替えた方が良いのか、それとも買い替えなくても改善出来るのか悩んだり、実際にWi-Fiルーターを買い替えようと決断したものの次はどんなWi-Fiルーターを選べば良いのか正直よくわからないという人も多いはず。
ここではWi-Fiルーターの購入から設定といった知ってそうで知らない事をまとめておきたいと思います。
Wi-Fiルーターの買い替え時は?
Wi-Fiルーターの買い替え時というのは、もちろんWi-Fiルーターが不調になった場合なのですが本当に買い替えが必要なのかを見極めてからでも遅くはありません。
現在の電波状況を確認して環境の不満を解消出来るのかどうかを調べましょう。
その対策で改善出来るなら、まだWi-Fiルーターの買い替えは必要ないですし反対に改善出来なければ買い替え時という事になります。
まずやるべき事は電波強度のチェックです。
Wi-Fiルーター電波強度のチェック
何よりも重要なのが現在の電波状況を把握する事です。
【Wi-Fiオーバービュー360】のような専用アプリでルーター周辺やルーターから離れた部屋の電波強度や通信速度を確認しましょう。
その結果を踏まえて対策を取る必要が出てきます。
一つ注意したいのが計測は一度で決め付けない事です。
時間によって速度に差が出る事は珍しくないので日時を変更して複数回計測してみる事をおすすめします。
部屋によって差がある場合
Wi-Fiルーターの近くでは電波が強いけれど離れると電波が弱くなる場合はWi-Fiルーター自体は劣化していないと考えられます。
このケースではルーター本体の置き場所に注意してみる必要があるかもしれません。
■『設置場所が不適切』
厚い壁や水槽の近くなどは電波の障害物になりますし部屋の隅に置くと電波が外に放出される事もあります。
そして家が広くなるほどルーターを家の中心に置くようにしないと隅々まで電波が行き渡らなくなります。
ルーターから離れると電波が弱くなるという場合にほ電波の弱い部屋での電波状況の改善が必要になります。
ルーターの置き場所を変更してみたり中継器を設置するというのも有効でしょう。
■『電波の混線』
Wi-Fiルーターの不調として周辺のWi-Fiと同じチャンネルを使っている事で混線しているというケースもあります。
アナタの自宅で受信出来るチャンネルはWi-Fiオーバービュー360のようなアプリで調べる事が出来るので空いているチャンネルに変更してみましょう。
どの部屋でも速度が遅い場合
ルーターの近くでも電波が不安定だったり弱かったりする場合はルーターの性能が不足している可能性が高いです。
この場合はファームウェアの更新やルーターの再起動など試すべき対策はあるのですが一般的には買い替えが電波強度の改善の近道です。
■『ファームウェアの更新』
ファームウェアにはシステムの改善情報が含まれている事もあるのでプログラムの不備によって本来の性能が発揮されていない場合には有効な対策になります。
■『ルーターの再起動』
Wi-Fiルーターは365日24時間稼働させているものなので熱を持ちWi-Fi速度が遅くなるんです。
この熱によって低下する性能を回復させる為に定期的に電源を切るというのと有効になります。
週に1度30分程度電源を切ってクールダウンさせてあげる事で電波強度や速度が回復する事もあります。
ここまでで改善されない場合はWi-Fiルーターの買い替えを積極的に検討した方が良いでしょう。
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Wi-Fiルーター購入前に確認すべき事

Wi-Fiルーターの情報の見方を知らないとベストなルーターは選べません
Wi-Fiルーターというのはパソコンとインターネット回線を繋ぐ仲介機です。
いろんな種類のWi-Fiルーターが発売されていて機能はそれぞれ千差万別です。
そんなWi-Fiルーターを間違えて買ってしまうと自分の使用環境では全く役に立たない事もあるんです。
Wi-Fiルーターを買う際にはパッケージを見て選ぶと思いますがアナタは正しくパッケージを見る事が出来ていますか?
パッケージには色んな数字や英語が記載されているのですが、それらには一つ一つ意味があるので大切なポイントを押さえておきましょう。
11acって何?
上記の画像のようにWi-Fiルーターのパッケージには11acなどという数字を英語が表記されています。
この文字英字はWi-Fiルーターの通信規格を示しているんです。
下表を見ていただきたいのですが
周波数帯 | 通信規格 | 最大通信速度 |
2.4GHz | IEEE802.11b | 11Mbps |
IEEE802.11g | 54Mbps | |
2.4GHz 5GHz |
IEEE802.11n | 600Mbps |
5GHz | IEEE802.11a | 54Mbps |
IEEE802.11ac | 1300Mbps |
Wi-Fiルーターで使われる通信規格は『IEEE802.11』と呼ばれていて末尾に付けられる英語によって電波の種類が分けられています。
現時点ではacが最速規格になっているのですが、これはルーターがacだとしてもアナタが持っている端末もacに対応していないと満足な速度が出ないので注意が必要です。
更にWi-Fiルーターでは使用するチャンネルが2つあってそれぞれ2.4GHz帯と5GHz帯があり機器によって接続可能なチャンネルが異なります。
【2.4GHz】
2.4GHzは無線LANで昔から使われている周波数帯で電子レンジやコードレス電話やBluetoothも、この周波数帯を使っているので電波干渉が起きたり混信する場合があります。
【5GHz】
この周波数帯は無線LAN以外では殆ど使われることがないので混信などのトラブルが少ない周波数帯です。
■『11acは2種類ある?』
IEEE802.11acには2種類あって初期の規格は『Wave1』と呼ばれ、その後に誕生した規格は『Wave2』と呼ばれています。
Wave2はWave1よりも更に速いのですが現在はWave2に対応しているスマホは認証は受けているのですが発売はされてないので注意しましょう。
3×3って何?
パッケージに記載されている○×○という数字はアンテナの本数をあらわしています。
これはストリームとも呼ばれて送信用のアンテナ本数と受信用のアンテナ本数の表記です。
送信用アンテナは最大『4』になっています。
■『全方位型と指向性型』
Wi-Fiルーターのアンテナには照射タイプがあって全方位型と指向性型の2種類があります。
全方位型というのはルーターを中心に全方向に電波を飛ばすタイプなので動き回って使うスマホなどに向いています。
指向性型というのは特定の方向に強い電波を飛ばすタイプなので据え置きのパソコンやテレビ向けと言えます。
用途に合わせて選ぶのも良いですが、無難なのは全方位型でしょう。
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1300+450って何?
この表記は通信速度の表記で今回の例で言えば1300と450という2つの速度が表記されているので2つの帯域を選ぶ事が出来るルーターという事になります。
5GHz帯を使用する場合は1300Mbpsの速度が出ますし2.4GHz帯を使えば450Mbpsの速度しか出ないという意味です。
当然、この数字が大きくなるほど送受信の速度が速いルーターという事になります。
■『同じIEEE802.11acでも速度に差がある』
Wi-Fiルーターを選ぶ時に同じIEEE802.11acなのに速度が違うものがあるのに気付いているでしょうか?
搭載されているアンテナの本数によって速度に差が生じるんです。
一つのアンテナがまかなう事が出来る電波の量には上限があるのでルーターのアンテナ本数によって速度差が発生するんです。
ちなみにIEEE802.11acの規格はアンテナ1本につき最大433Mbpsの通信速度が出ます。
アンテナ2本なら433Mbps×2=最大867Mbps
アンテナ3本なら433Mbps×3=最大1300Mbps
アンテナ4本なら433Mbps×4=最大1733Mbps
という最大速度が出る事になります。
その他の見方
基本的な英語や数字の意味や見方を説明してきましたが、その他にも知っておきたい事というのはあります。
電波の強度だったり同時接続だったり・・・
ここからはその他の見ておくと良い部分を説明していきたいと思います。
電波強度って?
Wi-Fiルーターはモデルによって出力する電波強度が異なるので、カバー出来る範囲に差が生じます。
パッケージには一戸建てやマンションと表記されているのですが実際には階数や間取り、建物の材質によって電波強度は左右されます。
自分の住んでいる環境を把握して電波の特性を理解する事でアナタに最適なWi-Fiルーターを選ぶ事が出来ますので意外と重要なの項目と言えます。
電波の特性と住宅のタイプによる相性は以下です。
電波の特性 | ||
2.4GHz | 障害物に強い | 2.4GHzは障害物に強いので障害物があってもあまり影響がないです。 |
5GHz | 障害物に弱い | 5GHzは障害物に弱いので壁が多い家では影響が出やすいです。 |
鉄筋住宅 | 電波を通しづらい | 鉄筋は電波との相性が悪いので電波強度に余裕のあるルーターを選んだ方が無難です。 |
木造住宅 | 電波を通しやすい | 木造住宅は電波に対する影響が少なく影響が少ないです。 |
Wi-Fiルーターは携帯電話と同じで電波が周囲の構造によって通りにくくなったり速度が遅くなるという弊害が発生する事があります。
自宅が鉄筋コンクリートの場合は特に注意が必要で鉄が電波を吸収してしまい電波を遮りやすいので電波強度に余裕を持ってルーターを選びましょう。
接続台数って?
Wi-Fiルーターのパッケージに『利用人数』というような表記が書かれてあると思います。
この表記はルーターと端末が安定して通信出来るメーカー推奨の台数です。
ルーターに搭載されているアンテナの本数によって同時通信が行えるルーターと交互に通信を行うルーターがあります。
■『接続台数は同時通信出来る台数ではない!』
この接続台数表記で勘違いしやすいのが接続台数=同時通信出来る台数と思ってしまう事ですが、あくまでも接続台数は同時にルーターに接続出来る台数であって同時に通信出来る台数ではありません。
利用人数6人と表記されている場合は6台を同時にルーターに接続しておけるという意味で通信をしていない状態を想定しています。
同時に通信を行うと速度は低下するのですが接続台数は同時通信をサポートしていないので注意しましょう。
あくまでも同時にルーターとの接続が確立され、いつでも通信が行えるスタンバイ状態が利用人数であって、表示人数の同時通信の速度を保証しているものではないと覚えておきましょう。
Wi-Fiの標準セキュリティ機能
Wi-Fiにも不法な無線傍受を防ぎ通信の漏洩を防止する暗号化が施されています。
ルーター側とスマホ・パソコン側で暗号化と複合化を行い電波を解析しても読み解けないようにされているんです。
Wi-Fiルーターから発せられる電波は暗号化されていて、その暗号を解読した端末が接続や通信が出来るという仕組みです。
■『セキュリティは暗号化規格と認証規格がある』
セキュリティは暗号化規格と認証規格の組み合わせで表記されていて、そのルーターがどのレベルのセキュリティ機能を持っているのかがわかります。
このような表記でセキュリティが表記されています。
認証規格 | 内容解説 | |
WEP | 最も古い暗号化規格で端末側とルーター側で接続が確立した後も引き続き同じ暗号キーが使用されます。 比較的簡単に解読されるのでセキュリティとしての信用は低いです。 |
|
TKIP | WPAを改良した暗号化規格。無線LANの標準規格として普及していてWEPより複合されにくい特徴があります。 | |
AES | 過去に存在したDESという暗号化規格が弱くなったことによって誕生した規格です。 | |
暗号化規格 | 内容解説 | |
WPA | TKIPとも呼ばれるWEPを改良した暗号化形式です。 痛心中に暗号化キーを自動的に変更してくれるので複合化が難しく信頼度は高いです。 |
|
WPA2 | AESとも呼ばれ現在のところ最新出最強のセキュリティレベルを誇ります。 複合化がとても困難なのでいままで一度も破られた事例がない暗号化規格です。 |
セキュリティ表記の中に『PSK』という表記があるのを見た事があると思います。
このPSKというのはWPAやWPA2で最初にやり取りする共通の認証キーです。
さいごに
Wi-Fiルーターを新しく買う場合には選び方に優先順位をつけましょう。
①【通信規格】
通信規格はac規格が最速ですが自分が持っている端末が対応しているかの確認が大切です。
②【電波強度】
電波強度が足りないと快適に通信する事が出来ないので余裕を持って広めの製品を選ぶのが良いでしょう。
③【通信速度】
通信速度は結局のところ契約しているネット回線以上の速度は出ないので目的に合わせて慎重に選びましょう。
④【アンテナ本数】
これはアンテナ本数が多い方が良いです。
⑤【セキュリティ】
Wi-Fiの標準規格の他にもメーカー独自のセキュリティ機能があると更に安心です。
高額なルーターは確かに性能も安心感も良いのですがその機能をフルに使えなければ意味がありません。
用途に合ったWi-Fiルーターを探してみてくかださい。
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