ドコモの機種変更はカケホーダイプラン半強制
ドコモで機種変更をする場合、新料金プラン(カケホーダイプラン)への変更が事実上の強制状態になっています。
知っている人は知っているでしょうが、携帯情報を気にしない人は意外と機種変更時に戸惑う場合が多いようです。
旧プランから機種変更するとカケホーダイパケあえるプランへと導かれ、一番安くしようとしても
カケホーダイで月2700円の基本料金と
データSパック(2ギガ)で月3500円。
合計で6200円が黙ってかかって来ます。
旧プランの場合は実際に僕が契約しているプランだと
基本使用料(タイプXi にねん)743円
Xiパケ・ホーダイ フラット(7ギガ)定額料5700円
合計で6400円。
一見旧プランの方が高いですが、もし新料金プランで、旧プランと同じだけのギガを使おうとした場合
新プランは8ギガ6700円ですから6700円+2700円で合計9400円になります。
旧プランより3000円値上がりするんですね。
機種変更では新プランへの移行が絶対なんでしょうか?
絶対ではないですが、事実上は強制と言えます。
新プランに移行しなければ・・
機種変更時に旧プランを継続したまま機種変更する事も可能ですが、旧プランXiプランを維持したまま機種変更した場合
これまで適用されていた月々サポート適用されなくなります。
これはドコモの月々サポートページでも触れられています。
月々サポートの割引条件変更について
2014年9月1日(月曜)以降に対象機種をご購入のお客様の場合、適用条件2として定める指定パケットパック/シェアオプション/パケット定額サービス/定額データプランが変更となります。
「Xi総合プラン」をご契約のまま対象機種をご購入の方は、本割引の対象外です。
ードコモHPより引用ー
http://www.nttdocomo.co.jp/
月々サポートが付かないので契約内容によっては8万円程の差が付く事もあります。
実際、月々サポートが適用されないという事は機種変更時にプラン移行する選択肢しかないワケです。
この事から、旧プランを継続している人からは不満が続出しているんですね。
旧プランは新規受け付けを停止しているので、一度変更したら二度と戻れないので、機種変更に踏み切れないという人も多いようです。
旧プランのままだと月々サポートを適用しません
というのは明らかに旧プラン契約者を締め出す気満々ですよねぇ。
結局、得なの?損なの?
通話をよくする人は得ですよね。
ただ、通話をよくする人は既に自ら新プランに移行してると思います。
そして、新プランに移行してない人は通話をあまりしない人ではないでしょうか?
通話をあまりしない人には損でしかないですよね。
いずれにしても、次々と新しい機種が出てくる中で機種変更をしないというのは考えづらいので
旧プラン契約者はどんどん淘汰されていくんでしょうね。
僕も旧プランで頑張ってるんですが、風前の灯状態です。
月々の料金だけを考えてドコモにこだわりがない人は
旧プランを継続しているauやソフトバンクへの乗り換えも考えてしまいそうですよね。
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他社への乗り換えか、格安スマホか
正直言って、たいして通話をしないのにカケホーダイプランにするのは馬鹿らしいです。
となると、旧プランを継続している他社に乗り換えるか
料金だけを考えるなら格安スマホへ乗り換えるという選択肢が浮かんで来ます。
料金だけを重視するユーザーにとっては格安スマホは大きな受け皿になっていくのではないでしょうか?
ドコモで目当ての機種がある人は、新料金に移行しての機種変更しかないですよね。
月々サポート打切って、事実上、既存ユーザーを無理矢理新プランに移行させるドコモの姿勢に不満が続出している事は事実なので
よほどドコモにこだわりがある人以外は乗り換えが加速していきそうです。
スマホ料金値下げへ国のトップが異例の介入
総務省がスマホ料金に関して介入するという異例の自体が起きました。
スマホは今や1個人に1所有が当たり前という程、普及しています。
生活になくてはならないと言っても過言ではないスマートフォンの利用料金に総務省が値下げを指令した背景とはなんなのでしょうか?
■『高い!』『複雑!』利用者の声
スマホだけでなく、ガラケーの時代からユーザーが口を揃えていた苦言はこんなところが目立ちました。
・利用料金が高い
・料金体系が複雑すぎる
・同一キャリアを長期的に利用しているユーザーをないがしろにしている
主にこういう苦情が増加していました。
実際に通信費はどのくらい高いのか?
◆利用料金が高い◆
通信費が高いという苦情がありますが、実際にどの程度高いのでしょうか?
総務省が発表している指針に電気通信サービスに係る内外価格差調査というものがあります。
この調査は毎年度行われていて、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ストックホルム、ソウルの7都市が調査対象になっています。
スマホ利用料金を国際的に比較する事は難しいですが、総務省による統計結果は以下の通りです。
①独デュッセルドルフ 1万4352円
②米ニューヨーク 1万4096円
③東京 1万478円
④英ロンドン 8769円
⑤韓ソウル 7255円
⑥仏パリ 6752円
⑦瑞ストックホルム 6629円
最安値がスウェーデン・ストックホルムで6629円。
日本は1万478円とニューヨークに次いで3番目に入っていますので、この調査では高額の部類に入る事は間違いありません。
ただし、この調査結果を持って日本のスマホは割高だと結論づけする事も出来ないという事も付け加えなければなりません。
◆料金体系が複雑すぎる◆
総務省が調査した結果だけで日本の通信費は割高だと結論づけ出来ないという所の問題点として利用料金の複雑さという部分があるんですね。
キャリア大手3社はとにかく料金体系の表記が複雑です。
利用者の中にも『料金表が複雑すぎて深く理解しようと言う気にならない』という声もたくさんあります。
基本料に機種代金、機種代金の割引やら利用通信量による細かい料金設定。
さらにはスマホの契約と自宅の光回線をセットにしたら割引です!とか、とにかく理解するのが面倒くさいです。
とにかく一番安くしようにも、やれオプションがどうしたこうしたと、いちいち面倒な説明で混乱するような料金体系です。
これが特定の企業だけでなく、大手3社が軒並み競い合うように複雑怪奇な料金体系を敷いているんですね。
スマホを安く持てると大袈裟な宣伝をしている割に実際に契約をすると、思っていたより割高だったと言うギャップも『スマホは高い』と言われる原因かもしれません。
◆長期利用者をないがしろにしすぎ◆
各キャリアは、やはり自社の利用者数を増やしたいですから、他社から利用者を奪いたいわけです。
と、なると利用者に自社を選んでもらう為に大々的なキャッシュバック商戦をします。
”他社から乗り換えで最大○万円キャッシュバック!“
と乗り換え組を手厚く優遇してきました。
その一方で、ずっと自社を利用し続けてくれている利用者への優遇というのは、ほとんどない状況でした。
この事から長期利用者からは随分と不満の声が聞かれて居たわけです。
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総務省が考える具体的な料金改善とは?
今回の総務省の値下げ指令は『スマホ料金の家計負担の軽減』を最重要視していると言われています。
世界と比べて高いか安いかという観念ではなく、あくまでもスマホ料金が家計の負担を占める割合が高まっているという点に注視しているとの事です。
その中で具体的にどのような改善を求めるのかというと、大きく3つにわけられます。
①音声通話かけ放題が不要な利用者、データ通信のライトユーザーなどに向け、料金プランの多様化を進めること。
②端末の値引き競争からサービス・料金を中心とした競争へ転換することで端末価格と通信料金の一体化を是正。
③仮想移動体通信事業者(MVNO)サービスの多様化を進め、競争を促進していくこと。
①は利用者の用途に合った料金プランが整備されていない事で利用者に偏った負担を強いている事を問題視。
例えば、事実上の強制である“かけ放題プラン”がそのもっともたる例です。
各キャリアは1回あたりの通話時間を制限して価格を1000円下げたプランを相次いで投入しましたが、その一方で、キャリアによっては小容量のデータ定額プランを組み合わせられないようにしていて、料金の合計は安くなっていない場合も多々あります。
②は現在、端末価格と通信料金が事実上一体化していて分かりにくいという点を問題視しています。
③は長い間、携帯通信事業者が大手3社体制で固定化していて競争政策が働いていない事から料金が高止まりしている点を問題視しています。
値下げ指令を受けて各社の対応は?格安スマホ並みの値下げはあるのか?
料金の値下げを要請された形の各社はこのようなコメントを出しています。
NTTドコモ「是非も含めて総合的に検討したい」
KDDI「料金プランに足りないところがあれば改善を加える」
ソフトバンク「もっと安いほうがいいという声があるということも十分認識しているので、より安いメニューを用意していきたいと思う」
このコメントを見ると、各社値下げには前向きな姿勢が伺えます。
しかし、このようなコメントも残しているんですね。
KDDI「通信ネットワークの質を考えると現在の日本の料金は決して高くない。」
ソフトバンク「日本はケータイ料金が高すぎるのではないかというご指摘があるが、日本の通信ネットワークは世界で最も進んでいる。そのネットワークをアメリカよりも遥かに安い料金で提供しているし世界でiPhoneを一番安く提供しているのも日本である。この点をぜひ多くの皆さんに再認識していただきたい」
確かに何処にいても、快適にLTE通信を行える国というのは、周りを見渡しても日本と韓国くらいのものではないでしょうか?
この各キャリアの考え方がある以上、格安スマホ並みに値段が下がる事は、まずないと言えます。
格安スマホの利用者が急速に増加している事を考えると、やはり低料金を求める利用者は多いです。
とは言っても、世界最高レベルと言われるネットワーク環境の整備やさらなる発展の為に大幅な値下げは出来ないという各キャリアの言い分もあるでしょうから
多少の値下げはあっても大規模な値下げ改革は起きないでしょうね。
利用者が本当に大手各キャリアの料金が高くて困っていて限界になれば、格安スマホにもっと利用者が流れていくはずで、そうなれば大手各キャリアの利用者は激減する事になります。
いよいよ危険水準まで利用者が減れば大手各キャリアは手を打たなければならなくなります。
そうならない限り大規模な改革は起きません。
いくら総務省が値下げについて介入してきても大きな変化は起きないでしょう。
結局のところ、純粋に低料金を求めるなら格安スマホに走るしかない状況は変わらないはずです。
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