車の盗難と聞いてアナタはどれくらいの危機感を抱きますか?
自分には関係のない事だと思っていませんか?
被害総数『13,821件』
これは2015年の全国で盗難被害に合った数です。
被害総数『7,160件』
これは2015年の被害総数の内、被害にあった場所が駐車場であった台数です。
被害総数『10,269件』
これは2015年の被害総数の内キーが車に付いていない状態の車が盗難されたという台数です。
13,821件の内10,269件件の車はキーがしっかり施錠されていて7,160件は駐車場で盗難被害にあっている
という事になります。
ここで車盗難の被害を食い止める方法や盗まれやすい車などをまとめていきたいと思います。
アナタの車も狙われている?車盗難の実態
車の盗難には大きく2つの被害があります。
車そのものを盗まれてしまう『自動車盗』と車内に置いてある物を盗まれる『車上荒らし』です。
件数的には車上荒らしの方が多くなっています。
また、自動車だけでなくバイクや自転車の盗難というのも多く起こっていて自分が乗る物にはしっかりとした自衛が必要だと言えます。
盗まれた自動車の行方は?
盗まれた車は盗んだ人物が乗り回しているという場合もありますが、それはほんの一例で大抵は組織的な窃盗グループが海外に売り飛ばしていたり、解体して部品をオークションで売りさばくという場合も多いです。
バイクの窃盗の場合は盗んだ人物が乗り回しているケースが多く、改造をして夜中の暴走行為に使用されている場合が多いです。
車が盗まれるとこんなに困る!
車が盗まれると通勤や通学の手段が奪われてしまいますし、職場や学校が遠い程ダメージは大きくなります。
普段車がある時たいうのは、それ程意識はしませんが、いざ車が無くなるととても不便です。
盗まれた車にローンが残っている場合では、その返済だけが残ってしまいますし、仮に車内にスマホや財布などを置いていた場合には生活面で大きな損害をもたらします。
万が一盗まれた車が事故を起こしたら?
もしも盗まれた車が事故を起こしたり、人をはねて怪我をさせたり命を奪ってしまった場合というのはどうなるのでしょうか?
車が盗まれた中で『3552件』はキー付きの状態で被害にあっています。
不用心にもキーを挿したまま帰宅してしまったり、コンビニの駐車場でエンジンをかけたまま買い物をしていて盗まれたなど意外にもキー付きの状態での盗難被害が少なくありません。
盗まれた自動車が事故を起こした場合
『自分は盗まれた被害者だから関係ない』とはならない場合があります。
それは盗難される経緯として車の所有者に落ち度がある場合です。
キー付きのままで車を放置するという状況は盗難の被害を防止している状態とは考えられないケースが多いです。
その場合、盗まれた車が事故や事件を起こした場合には所有者に車の管理者としての責任を問われる場合があります。
個別のケースによって判断はわかれるのですが、基本的に誰もが立ち入れる公共の場(コンビニの駐車場など)でキーを施錠せずに盗難された場合は原則として車の所有者は加害者と共に事故や事件の損害を賠償しなければなりません。
車を盗まれた側からしてみると自分も車を盗まれた被害者だし、運転していたのは犯人であって自分ではないと主張したくなります。
しかし盗まれた状況によっては盗んで使える状況を作ったと考えられてしまうんです。
普段から車には最低限の盗難防止をしておく必要があるという事がわかると思います。
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車盗難防止策は?
キーが付いた状態で盗難されているケースがある以上、コンビニで買い物をする時にも施錠するという事は大前提です。
特に寒冷地の冬場などの朝というのはとても寒いですから出勤途中に立ち寄ったコンビニでの買い物中もエンジンをかけておいて車内を暖めて起きたいという気持ちはわかります。
しかし、その一瞬で車が盗まれるという事が実際に起こっていますので、やはり施錠しておく事が重要です。
駐車場や路上駐車という状況から盗まれるケースが多いので必ず施錠するようにしましょう。
自動車盗難の例と対策をご紹介していきたいと思います。
ケース①タイヤ盗難
車の盗難被害には、ホイールの盗難目当てというケースもおおいにあります。
高価なホイールを盗難してインターネットで販売するという例もありますし、朝車に乗ろうと思ったらタイヤがないなんて事になったら困ってしまいます。
このタイヤ盗難を防止するには『ロックナット』が有効です。
通常のナットというのは誰でもレンチで緩める事が出来ます。
という事は簡単に盗まれてしまう可能性が高いという事になります。
それを防止する為にロックナットを取り付ける事でタイヤの盗難を防止します。
ロックナットを外すには専用のキーと呼ばれるレンチでなければ外す事が出来ないんです。
ただ、ロックナットの意外と知られていない事実としてロックナットには『外溝タイプ』と『内溝タイプ』があります。
この外溝タイプのロックナットには弱点があって、その弱点は強度などの問題で形状が少ないという事です。
数十種類程度のバリエーションしかないので、自分のロックナットを外せるキーを持っているの人がいないとは言い切れません。
もちろん確率的には限りなく低いでしょうけど、万が一という事は有り得るんです。
そこでオススメのロックナットが世界最強と言われている『McGard マックガード』です。
世界最強と言われるマックガードはトヨタ・日産・スバルといった国産自動車メーカーが純正指定しているロックナットです。
もちろん日本の自動車メーカーだけでなく世界のほとんどの自動車メーカーが純正指定しているロックナット。
内溝タイプであるマックガードは外溝ロックナットでほ限度がある溝の形状も無数に作成できて、強度も全く問題ないというまさに「世界最強」のロックナットです。
このマックガードを導入する場合は絶対に解除用のマスターキーを無くさないようにしましょう。
絶対に、です。
ケース②車上荒らし&侵入盗難
車の盗難被害で多い車上荒らしですが、車上荒らしは窓ガラスを破壊したりドアの鍵穴を破壊したり様々な手段で車内へ侵入してきます。
車内に侵入されるという事は、車自体の盗難にも繋がりますので何より侵入させないという事が絶対必要です。
侵入防止として考えられるのがカーセキュリティシステムの導入です。
このカーセキュリティには様々な種類があってセキュリティ内容も様々です。
衝撃感知といって、車体に衝撃を検知すると警報ブザーが鳴り響いて犯人を撃退したり、タイヤを盗もうと車体を持ち上げると警報ブザーが鳴るという機能もあります。
またフィールドセンサーが採用されている物であれば車の周囲をセンサーで監視しフィールドに侵入者があれば警告を発し、それでも接近すると警報を響かせるというものです。
ただ、これらのカーセキュリティには誤作動が多いのも事実で衝撃感知に至っては感度調整を間違えると雨が強く降ると、その衝撃で警報が鳴り響いてしまう事もあります。
車が自宅前にあればまだ良いですが、少し離れた月極駐車場に停めてある場合には延々と警報が鳴り響いてしまうというケースもあります。
カーセキュリティは本当に様々な機能がありますし、それぞれ一長一短がありますので自分にあったセキュリティを見つける事が大切です。
車両盗難対策
これは車ごと盗まれてしまう一番厄介な被害です。
この車両盗難はキー付きのまま放置するというのは論外ですが、しっかり施錠しているのに盗まれてしまう場合もあります。
車両盗難は最近ではイモビライザーが標準装備されている車が増えてきていますし減少傾向にあるとは言っても、まだまだ被害があるのが実情です。
イモビライザーとはキーに内蔵された電子チップからのIDコードを車側のコントローラーのIDコードと照合して、そのIDコードが一致しなければエンジンが始動しないという盗難防止システムです。
ただ、このイモビライザーも完璧ではなくイモビライザー搭載車でも盗難されているケースがあります。
イモビライザーだけではなく物理的に運転を不可能にしてしまう方法が有効でしょう。
ハンドルロック
ハンドルにロックバーを取り付ける事でハンドル操作の可能範囲を強制的に制限する事で運転を困難にします。
ただ、これは窃盗のプロだと外してしまうケースがあるので過信しないようにしましょう。
車輪ロック
車のタイヤをロックして盗難を防止する方法です。
これはかなりオススメの方法で車を盗難する事はとても困難になるでしょう。
デメリットは毎日つけたり外したりするのが結構面倒だという事でしょうか。
車の盗難防止に有効なのは?
車の盗難を防止して愛車を守るには、どれか一つの対策ではなく複合的に愛車を防衛する事がオススメです。
ロックナットでホイールを守り、カーセキュリティで車輪への侵入やイタズラから守りというように複合的に自分の車を守るようにしましょう。
豆知識:盗まれやすい車第1位は?
盗まれやすいというと語弊があるかもしれませんが、実際に自動車盗難事故の実態で車種別に保険金が支払われた統計というものが発表されています。
この調べによると現在最も盗まれている車両がわかってきますのでご紹介します。
第1位:プリウス
現在、最も多い盗難被害を誇るのがトヨタ・プリウスです。
これは2015年発表時ですので2016年の被害数はわかりませんが、これまで7年連続トップだった車種を抜いてトップに躍り出ました。
プリウスが狙われる理由というのは、プリウスは世界的に人気のロングセラー車という事です。
プリウスは車体だけではなく部品も世界的に需要が高く価値があるので窃盗団に最も狙われている車なんです。
第2位:ハイエース
ハイエースはプリウスに抜かれるまで7年連続で盗難被害数トップでした。
ハイエースもグローバルでとても人気と需要がある車種で、年式が古くても全てのパーツに需要があります。
走行距離20万キロを超えたハイエースが高値でバンバン売り飛ばされているのも日本車である事のブランド力です。
第3位:ランクル
ランクルもハイエースと並び盗難被害のトップです。
トヨタのランクルというと本格的なオフロード車として世界で一番信頼されている車と言っても過言ではありません。
年式が古くても飛ぶように売れるランクルは高値で売り飛ばすにはもってこいの車になっています。
ランクルを欲しがっている外国人は山ほどいますのでかなりの量の盗難されたランクルが世界を走っているでしょう。
まとめ
いかがでしたか?盗難は被害に合ってからでは遅いですし、未然に被害を防止するという事が必要不可欠です。
車両盗難には車両保険が下りるのですが、実態としては盗まれた車に対して実際に支払われた割合というのは非常に少ないです。
というのも車両盗難の保険金の支払いというのは所有者の無過失が基本です。
つまり所有者の過失が認められる盗難被害に保険金はおりないのです。
キーをつけたまま車から離れたなどの場合には過失が認められ保険金の支払いを拒否される場合があります。
そうならないためにも日頃から最低限の防衛対策というのはしておくようにしましょう。
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