高校生のスマホ所有率『99%』
中学生のスマホ所有率『62%』
小学生高学年のスマホ所有率『41%』
これは2015年に発表された未成年のスマホ利用実態調査の結果です。
物凄い勢いで進化を続けどんどん便利になっていくスマホは未成年の子供たちにとっても、もはや欠かせないツールとなっています。
未成年の子供を持つ親は『何歳になったらスマホを子供に持たせるか』という問題に頭を悩ませる事になります。
結論から言えば何歳から持たせても良いですし、何歳になっても持たせなくても良いと言えます。
子供にスマホを与える与えないという事自体は特に問題ではありません。
重要な事は適切な管理の元で適切な使い方をさせるという事です。
スマホやインターネットが起因となるトラブルは増えています。
そんなトラブルに自分の子供が巻き込まれないように、万が一のトラブルの対応方法や予防対策などを網羅していきたいと思います。
スマホと子供の関係
携帯電話が進化するにつれて、どんどん使いやすくなり、使いやすくなると無くてはならないツールになります。
ゲームが出来て、動画が見れて音楽を聴く事も出来ますしSNSで友達と交流したり本当に便利です。
子供たちはスマホの魅力にハマってしまい最近ではスマホがなければ落ち着かないという依存が問題になる事も増えています。
インターネットに対する親の認識も不足している?
冒頭で高校生のスマホ所有率が99%と書きましたが他にもこんな統計があります。
【インターネットの犯罪の認識】
この調査ではインターネット上に書き込を投稿する際の禁止事項や罰則をどれほど理解しているかという調査が行われた結果
インターネットの犯罪の認識を知らない | |
親 | 50.4% |
子供 | 54% |
高校生 | 35.9% |
中学生 | 64.1% |
子供がスマホやインターネットに対する認識が低いというのはある程度予測出来る事なのですが、意外な事に親の半数がインターネット上での犯罪や違法行為を認識していないという結果です。
ネット上の友達と会った事がある叉は会いたい | |
未成年全体 | 38.5% |
男子小学生 | 24.4% |
女子小学生 | 25.0% |
女子高校生 | 56.6% |
また、インターネット上での友達と会うという事に対する警戒心というのが高くない傾向は続いているので親もインターネットの違法行為などを理解しておく事が子供を守る事に繋がっていきます。
子供を守る為に親が出来ること

子供をインターネットの危険から守る為に何が出来るのか?
スマホはパソコンと同じだと認識して下さい。
そのスマホを子供に与える親がスマホをしっかりと使いこなせているのかというと必ずしもそうではありません。
スマホを買い与えるだけで『私は若くないからスマホは知りません』では無責任と言われても仕方ないという意識をもちましょう。
例えば子供がハサミを使う時に『お母さんは工作が苦手だからハサミの使い方を知らないから勝手に使いなさい』とは言わないはずです。
子供が包丁を使う時に『お父さんは料理が苦手だから包丁の使い方を知らないから好きに使いなさい』なんて言いませんよね?
ハサミも包丁も危険な刃物である事を教えて使い方を教えるはずです。
スマホを買い与えて『好きに使いなさい』と言う事はハサミや包丁を好きに使いなさいと言っているのと同じ事なんです。
子供にスマホを持たせインターネットと触れ合わせるなら親もインターネットについて知っておく必要があるんです。
それでは、子供が遭遇しやすいネットトラブルを見ていきましょう。
ネットいじめ

子供はネットいじめを親に相談しない傾向がある。
子供とネットのトラブルで深刻になるのがネットのいじめです。
大人であればSNSで悪口を書かれたとしても、その人物と関わりを絶つなどが出来ます。
それは私たち大人の社会は広いから、そこの居場所に固執する必要がないからです。
しかし子供の社会は狭いので学校という居場所から逃げ出す事も距離を取る事も難しいんです。
そしてネットいじめを受けている子供の多くは親や教師に相談しません。
それは子供の持つプライドがそうさせたり、親や教師に相談する事で状況がエスカレートする事を嫌がるからです。
そして親に心配をかけたくないという気持ちから相談に踏み切らない子供もいます。
■『こういう親は子供から相談されない』
本音では子供は親に相談して救ってもらいたいと考えている場合でも以下のような傾向の親だと相談しなくなるケースがあります。
【親が心配性】
子供の事を過剰に心配したり過保護になっていると子供は親のその反応を嫌って相談したくなくなります。
【親が威圧的】
『どうして言う事を聞かないの?』とか『こうしなさい!』と一方的に親の考えを押し付ける場合は子供は親が怖く相談しても一方的な精神論を押し付けられると思い相談出来なくなります。
【親が子供を認めない】
子供の失敗を認めず『何回いったらわかるの?』とか『情けない』など子供が自分の思い通りにならないと説教くさくなる親は相談しても否定されると感じて相談しなくなります。
ネットいじめが発覚したらする事
子供から相談を受けてネットいじめが発覚したり、子供の異変を察知してネットいじめが発覚するなど発覚の過程は様々ですが、ネットいじめが発覚した場合にはとにかく話を少しずつ聞き出して全体像をまとめる事が大切です。
事実関係がハッキリしていく過程でのいじめメールやラインの履歴などの物証は全て保存してください。
この問題に関する学校や相手方との話し合いが行われる場合は全てボイスレコーダーで録音します。
しかしネットいじめの根底は子供と子供の関係が大きく関与しているので例え親や学校が介入したとしても解決に至るというものではありません。
私は解決の糸口が見えない平行線が続く場合には転校する事も一つの解決方法だと考えます。
転校まではしなくても学校を休ませるという方法もあります。
子供が思い詰めてあの世へ逃げる前に、この世に逃げ道を作ってあげましょう。
当然ですが加害者が子供の個人情報をネットに拡散するなどの行為に及んでいる場合には警察に相談するなど毅然とした対応をします。
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さいごに
いじめについての相談先として、文部科学省がいじめ問題に悩む保護者や子供がいつでも相談機関に相談出来るように24時間対応をしています。
文部科学省24時間子供SOSダイヤル(全国共通) | |
電話 | 0570-0-78310 |
ネットやスマホが普及する中でネットいじめというのは猛威を振るい続けるでしょう。
そして実際にいじめを受けても打ち明ける事が出来ずに悩みを抱える子供たちも少なくないです。
それでも子供は必ず何かしらのサインを発しているので、その異変にいかに気付いてあげられるのかが重要になります。
■家庭で学校や友達の話題を出さなくなる
■学校用品に破損が増える
■食欲がなくなる
■休日に遊びに行かなくなる
というような些細なサインを見逃さないという事が大切です。
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