『女性の社会進出』政府も力を入れている働く女性の応援という風潮がすっかりと根付いて久しいこの頃。
働いている女性の中には転職やキャリアアップを見据えて資格を取得するという人が増えています。
今回は女性に人気の資格をご紹介していきたいと思います。
女性の転職やキャリアアップに役立つ資格とは?
転職をしようと考えた場合に資格を所持しているというのは企業に対しての大きなアピールポイントになります。
それは女性であっても、男性であっても同じ事で転職時に資格の有無というのは採用に関わる大きなポイントの一つです。
自分で『この道を極めたい!』という強い動機がある人は別なのですが
転職に有利になる為に資格を取得したいと思っている人は、どんな資格があって、どの資格を取れば良いのかわからないという人もいると思います。
転職するという事はアナタは企業を選んで面接の申し込みをすると思います。
『どこでもいいや!』といいう気持ちで転職する人というのは少数派だと思います。
反対に言えば、アナタが企業を選ぶように企業も採用する人には、ある程度の基準を要求しているという事が考えられます。
その企業が求める基準の中で圧倒的に優位になる事が出来るといえるのが資格の有無と言えます。
ここでは受験者数を基準に人気に資格をランキングにしてみたいと思います。
第5位:ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーとはFPと表現される事が多いのですが、簡単に言うと顧客の資産設計のアドバイザーです。
顧客の家族構成や収入、そして支出の内容や負債や保険などのライフプランのデータを元にして
資産の運用や貯蓄の計画、税や保険、相続などの資産運用のアドバイスをするプロのアドバイザーです。
基本的には個人のお客様を相手にライフプランの設計をしていく事が多いでしょう。
幅広く臨機応変な提案が出来る知識が求められ、常にお客様に対して最適なファイナンシャルプランニングをする事が要求される国家資格です。
ファイナンシャルプランナーは顧客の大切なお金(資産)を扱うという文字通り人生設計を託される責任ある仕事です。
顧客の生活の細かな情報も聞き出していく必要があるので情報の扱いには慎重で誠実な対応が出来なければいけません。
資格の種類
日本FP協会が認定している資格には種類がいくつかあります。
- アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー(AFP)
- サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー(CFP)
という種類があり、AFPよりも上級の資格がCFPになります。
CFPは世界24か国・地域で認められている世界共通のファイナンシャル・プランニングサービスを提供する事が出来る
プロフェッショナルを証明する上級の資格になります。
また、FP技能士という国家検定は1級、2級、3級があります。
資格取得の方法
AFP資格を取得するには2級FP技能検定に合格し、AFP認定研修を修了する必要があります。
その上級資格であるCFPはAFP資格を保有した状態でCFP資格審査に合格後にCFPエントリー研修を修了し
通算で3年のFPの経験の要件を満たした場合に申請する事でCFP資格が認定されます。
【FP技能士3級】
FP技能士は学科と実技で試験が行われます。
FP3級は1月と5月と9月の年3回行われていて試験日の2か月ほど前から受け付けをしています。
3級はとても簡単という声が多いのですが、やはり事前の勉強なくして合格は厳しいのではないでしょうか?
事前に勉強する場合は最新の問題解決本を見る事をオススメします。
3級合格率:50%~70%。
【FP技能士2級】
FP技能士2級も学科と実技で試験が行われます。
楽勝だとか茶番と言われている3級と比べてグッと難易度が上がると言われているのが2級でもあります。
2級を受験するには3級FP技能検定合格者かFP業務を2年以上経験していてば受験する事が可能です。
2級は難易度が一気に上がると言われているので独学ではなくてFP講座を受ける人もいるようです。
2級合格率:30%~35%
【FP技能士1級】
学科試験は1月と9月の年に2回行われます。
FP技能士1級の検定を受講する資格は、2級の合格者なら実務経験1年以上ですが
そうでない場合にはFP実務5年以上が必要になります。
この1級は国家資格になりますので所得すると一生の資格になります。
合格すると厚生労働大臣から合格証書が授与されます。
2級合格率:10%
FP技能士受講料 | |||
学科 | 実技 | 試験時期 | |
3級 | 3,000円 | 3,000円 | 1月・5月・9月 |
2級 | 4,200円 | 4,500円 | 1月・5月・9月 |
1級 | 8,900円 | 25,000円 | 1月・9月 |
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第4位:日商簿記検定
簿記は資格の取得を奨励する企業も多く、仕事で全般的に役立つ万能な資格です。
好不況に影響されない手堅い資格で常に人気の資格の上位に入ってきます。
簿記というのは企業の経営か活動を数値で捉えてデータ化する仕事です。
このデータ化した情報が会社の経営の状態や財政の状態を読み取るベースになります。
会社が営利活動を行っていく上で欠かせない事なので転職やキャリアのステップアップを目指す女性は
簿記の資格を取得しておく事で非常に視界が開けると思います。
超安定の簿記資格
簿記というのはビジネス全般にチャンスがあり需要が常にあります。
好不況に関係なく企業がある限り常に必要とされている手堅い安定した仕事です。
最近では新入社員や役職者の研修の中に簿記を取り入れている企業も増えている事からも
簿記の需要の高さがわかると思います。
昇進や昇給の条件としても簿記があるくらいなので簿記資格を取得する事はとても役立つビジネススキルです。
資格取得の方法
簿記の受験には特に資格制限というのはないです。
検定は『級』で示されていて4級から1級まであります。
簿記の資格を取得するには特別な学習のコツというのはないと思います。
とにかく実戦あるのみという側面があるので普段から多くの問題演習をこなしてみたり
常に数字を意識しておく癖をつける事が望ましいです。
予算の作成や納税申告など数字を扱う事が多いというか、数字を常に扱うので
数字を扱う事が苦にならない人が適している資格でもあります。
最近の簿記検定は出題される問題がパターン化していないので問題を学習するというより
数字の本質を理解する事が求められる傾向があります。
日商簿記検定 | |||
受験料 | 合格率 | 試験時期 | |
4級 | 1,640円 | 43.0% | 2月・6月・11月 |
3級 | 2,570円 | 41.2% | 2月・6月・11月 |
2級 | 4,630円 | 26.9% | 2月・6月・11月 |
1級 | 7,710円 | 10.1% | 6月・11月 |
第3位:マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)はWordやExcelといったoffice製品の利用スキルを証明する資格です。
現在、英語同様に企業ではパソコンが使える事というのも重要なスキルとして認知されています。
このMOSは国内累計で受験者数が340万人を突破していて人気の資格となっています。
MOSは一般向けのパソコン資格では最大級の規模を誇る資格で世界共通の資格となっているので
日本で取得した資格は世界で通用する物になります。
試験は当然ですが全てパソコンを用いて行われます。
社会での実用性
MOSの社会での実用性は思っている以上に高いです。
私が知る企業でも求人の中に『パソコンスキルがある人』という項目を付けている会社が増えています。
例えば、パソコンスキルがあるといっても用途によって要求されるスキルが違いますよね。
企業が望むパソコンスキルはWordやExcelをしっかりと使う事だとしても応募してくる人の中には
『ブログ書いているのでパソコン詳しいです!』という人も結構いたりします。
ただ、その人が持っているパソコンスキルというのはワードプレスに詳しいとかタグに詳しいという物だったりします。
そういった『パソコンスキル違い』がたびたび起こるのでMOSという世界共通の資格の保有者であれば企業が求めるスキルを持っている事を
客観的に証明する事が出来ます。
多くの企業で使われているアプリケーションソフトを使いこなす事が出来ると職種を問わずに
仕事に役立つ実務能力と評価されるので多くの企業から求められる事になります。
受験資格
受験の資格は特にないです。
全国のパソコンスクールや教育機関で試験を行う事が多く、試験は基本的に毎日実施されています。
試験の合否は試験修了後に確認する事が出来ます。
合格すると履歴書に資格を書いてアピールする事が出来るので是非、取得しておきたい資格です。
マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト | |
受験料 | |
MOS2016 | Word:10,584円(一般)/12,744円(上級) Excel:10,584円(一般)/12,744円(上級) PowerPoint:10,584円 Access:10,584円 Outlook:10,584円 |
MOS2013 | Word:10,584円(一般)/10,584円(上級) Excel:10,584円(一般)/10,584円(上級) PowerPoint:10,584円 Access:10,584円 Outlook:10,584円 |
MOS2010 | Word:10,584円(一般)/12,744円(上級) Excel:10,584円(一般)/12,744円(上級) PowerPoint:10,584円 Access:10,584円 Outlook:10,584円 |
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第2位:英検
英検は受験者数がダントツで多い人気の資格です。
英語力は特に近年は企業のグローバル化もあり求められるスキルです。
外国との取引や交渉など英語を使った業務というのは拡大している傾向があります。
特に外資系企業やと国籍企業などでは日本で勤務していても社内では英語でメールが来る事も普通ですし
海外とのやり取りも多くなります。
また、日常会話だけではなく通訳だったり文章を正しく日本語に書き直すなど英語を必要とする仕事というのは非常に多いです。
そうした中でこの英検を取得する事は企業への大きなアピールポイントになります。
英語能力が高い人材というのは多くの企業から評価されるので企業の国際化に伴って
英語能力の高い人材は強く求められるという事は将来的にも変わらないでしょう。
英検取得者の活躍の場というのは多岐に渡り、外資系企業、貿易関係、物流関係、商社などがあげられるでしょう。
収入と将来性は?
英検を取得すると企業内で重要なポストに就く事も珍しくないですし出世という面では優遇されるでしょう。
外資系企業では英語が出来る人と出来ない人では天と地の差があらわれます。
収入は出世に伴い上がって行くと思いますし転職したとしてもスタートから高給取りになると思います。
受験資格
受験する事に関しての資格というのは特にありません。
学生時代に真面目に英語の授業を受けていた人なら2級までなら独学で受かる可能性があります。
1級や準1級となると英語での会話能力が必須になって来るので難易度や一気に上がります。
【試験内容】
1次試験と2次試験があり
1次試験の内容は1級から5級まで全て筆記テストとリスニングテストがあります。
2次試験の内容は個人面接形式の英語による質疑応答。
その他に1級はスピーチがあり準1級はナレーション、2級3級は音読があります。
英検試験内容 | |||
1次試験 | 2次試験 | 受験料 | |
1級 | リーディング ライティング リスニング |
スピーキング | 本会場:8,400円 |
準1級 | リーディング ライティング リスニング |
スピーキング | 本会場:6,900円 |
2級 | リーディング ライティング リスニング |
スピーキング | 本会場:5,800円 準会場:5,400円 |
準2級 | リーディング ライティング リスニング |
スピーキング | 本会場:5,200円 準会場:4,800円 |
3級 | リーディング ライティング リスニング |
スピーキング | 本会場:3,800円 準会場:3,400円 |
4級 | リーディング リスニング |
本会場:2,600円 準会場:2,100円 |
|
5級 | リーディング リスニング |
本会場:2,500円 準会場:2,000円 |
第1位:TOEIC
TOEICは企業の信頼が非常に高くて英語の力を測る為のテストとして広く活用されています。
近年では英検を抑えて人気の資格ランキングで1位になっています。
TOEICは英語でのコミュニケーション能力を評価する試験でテストの内容はリスニング100問、リーディング100問です。
TOEICは合格とか不合格という概念がないので10点から990点のスコアで能力を評価する形になっています。
この試験というのは世界の150か国で実施されている試験で評価点数による能力は世界共通です。
ですのでTOEICでの得点というのは信頼度が高くて企業からの評価、信頼も高いです。
実際に多くの企業が人材の選考の為にTOEICの点数を参考にする事があります。
英語能力を活かして仕事がしたいという女性の多くが積極的にTOEICテストを受験してスキルとして転職時にアピールしています。
ちなみに海外出張をこなせるレベルの英語スキルは675点となっています。
当然、企業によって求められるスコアは違うのですが675点あれば転職に困る事はないでしょう。
英検もそうなのですが英語というのは国際ビジネスには欠かせないので、TOEICのスコアを導入する企業は増えて行くと思います。
取得までの流れ
TOEICは英語の本やCDを取り入れて日常生活の中に英語を取り入れて行く事が大切です。
全くゼロからTOEICに挑むのはかなり大変だと思いますが、英語の上達には時間が掛かる事は仕方のない事です。
TOEICの受講料は5,725円です。
さいごに
転職に有利な資格というのは、ここで紹介した資格以外にもたくさんあります。
資格は持っていてもマイナスになる事はないので自分の為に資格の取得をする事は正解だと思います。
王道の資格を取得する事も良いのですが、時代の流れを先読みしてニーズを見極めて資格を取る事もオススメです。
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