激動の世の中にあって、有期雇用から無期雇用への転換が話題になっている昨今ですが
雇い止め問題など働く人にとって不利な状況というのは改善されたとは言えない状況は依然として続いていると思います。
そんな中で強みがあって比較的安定して働く事が出来る人というのは、どのような人なのでしょうか?
副業でインターネットで稼いでいる人というのも最近は増えていますが、やはり資格を取得している人というのは強いです。
資格というと専門的な高度な知識が必要で敷居が高いと考える人も多いと思いますが今回は自宅で活用出来る資格に焦点を当ててみたいと思います。
自宅で活用できる資格とは?
資格を在宅で取得出来るという事と在宅で活用出来るという事は似ているようで違いますよね。
在宅で取得する事が出来る資格も実際に資格を活かして働く場合には外に働きに行く事が必要な物が多いです。
自宅で資格を活かして自宅で活動が出来たり、自分で開業する事が出来る資格とは、どのような資格があるのでしょうか?
毛筆書写技能検定
毛筆書写技能検定というのは文部科学省後援の検定試験で自分の書写の能力を知る事が出来ます。
合格すると書写の腕前が公的に認められる事になるので、合格資格として履歴書に明記出来る事になります。
簡単にいうと毛筆で正確で上手な字が書ける能力という事になります。
最近ではパソコンやスマホの普及によって筆を使って文字を書く機会というのは減っていますが
改まった場面では、毛筆というのは重宝されますし、逆にパソコンやスマホなどの普及によって
字を書く人が減っているからこそ貴重な資格(技術)であると言えます。
冠婚葬祭や年賀状、挨拶状など毛筆で書く場面では非常に役立つスキルです。
活用の場は?
毛筆書写技能検定には5級から1級まであるのですが、2級以上の実力があれば結婚式場や企業の外部専門スタッフとして
高収入を得ながら活躍する事が出来る事もあります。
更に、狭き門ではあるのですが、1級に合格した人は指導者として高いレベルにあると認められるので
個人で書道の教室を開業する事も可能です。
『綺麗な字を書くだけ』と考える人もいると思いますが、美しくて性格な文字を書くという事は
非常に難しい事ですので、だからこそ、その職業に対しても重宝される能力なんです。
毛筆書写技能検定 | |
受験資格 | 受験資格に制限はなく 受験の級は自分の実力に応じて選択できる。 |
期間・費用 | 期間/6か月~ 費用/1300円~ |
試験の内容 | 1級から5級まで実技と理論の2試験を実施 |
合格率 | 1級/ 11% 準1級/21% 2級/ 46% 3級/ 73% 4級/ 89% 5級/ 95% |
受験料 | 1級/ 6000円 準1級/5000円 2級/ 3600円 3級/ 2600円 4級/ 1600円 5級/ 1300円 |
試験の時期 | 6月、11月、2月 |
硬筆書写技能検定
硬筆というのはボールペンや鉛筆を使って正確で美しい文字を書く技能です。
硬筆も毛筆と同様に文部科学省の後援の試験で、やはり合格すると資格として履歴書に記入する事が出来ます。
綺麗で正確な文字を書くという事は想像以上に高く評価されるので就職に有利になると言われています。
また、毛筆よりも硬筆の方が日常生活に近いという事で一部の学校では授業に取り入れている所もありますし
毎年8万人以上の受験者がいる人気の資格になっています。
活躍の場は?
硬筆は2級以上の取得者は就職に有利になるといわれています。
また、1級になるとペン字教室を開く事も出来ますし、場合によっては講師をして招かれ副収入を得る事も出来る場合もあります。
硬筆書写技能検定 | |
受験資格 | 受験資格に制限はなし。 |
期間・費用 | 期間/6か月~1年 費用/1100円~ |
試験の内容 | 1級から5級まで実技と理論の2試験を実施 |
合格率 | 1級/ 12% 準1級/21% 2級/ 47% 3級/ 65% 4級/ 95% 5級/ 98% |
受験料 | 1級/ 5500円 準1級/4500円 2級/ 3100円 3級/ 2100円 4級/ 1400円 5級/ 1100円 |
試験の時期 | 6月、11月、2月 |
校正技能検定
校正というのは、原稿と校正刷りを引き合わせて誤字脱字を訂正する事です。
書籍や雑誌の誤字脱字を訂正する事や表記の間違いをチェックしたりといった文字を正しく印刷する為に不可欠な仕事です。
例えば、インターネットが普及している今、ヤフーニュースの記事の中にも誤字脱字が目立つニュース記事は目立ちます。
インターネットの記事であれば誤字脱字に気付いた段階で編集して修正する事は容易ですが
文字として印刷をかける雑誌などは簡単に修正する事は出来ません。
そこで印刷をかける前に校正して誤字脱字や表記の誤りのチェックが必要になります。
この校正は人が行わなければならない仕事なので、この資格を取得するという事は
出版社への就職やフリー活動でも有利に働く事は間違いないです。
活躍の場は?
校正は印刷物を作成する場所では必ず必要な仕事ですので出版社や新聞社
印刷会社、一般の企業や広報などを作成する団体では常に優秀な人材を求めています。
校正技能検定 | |
受験資格 | a.日本エディタースクールの通学。通信教育 所定のコースを受講修了する。 b.通信教育の場合は校正実務講座も受講し修了する。 c.校正実務1年以上の人。 |
期間・費用 | 期間/ 通学全日6か月~1年 夜間3か月~6か月 通信6か月~8か月 費用/37000円~ |
試験の内容 | a.原稿の引き合わせなどの校正実技試験。 b.校正の基礎知識、国語表記に関する学科試験。 |
合格率 | 上級/30% 中級/45% |
受験料 | 上級/9450円 中級/8400円 |
試験の時期 | 上級/3月 中級/7月、12月~1月 |
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POP広告クリエイター
POP広告クリエイターというのは、商品kの広告を作る仕事なのですが
商品の特徴だったり価格をわかりやすく説明する広告を作成して消費者の購買意欲を促進します。
百貨店やスーパーなどのプライスカードやチラシ、ポスターの手書き広告を作成する事が基本で
手書きならではのデザインやイラストを駆使して商品をアピールして販売の促進のお手伝いをします。
販売促進が主な目的なので、効果的なプライニングが要求される仕事なので技術はもちろん、感性といった部分も要求される
クリエイティブな仕事と言えるでしょう。
活躍の場は?
小売業の販売促進やデザイン事務所などが主な活躍の場でしょう。
経験と実績を積む事でフリーランスとして独立する事も可能ですしフリーランスでは
イベントが開催される場所にもニーズがあります。
小売業界では依然としてニーズが高い職業なので努力次第で専属で仕事のオファーが舞い込む事もあるでしょう。
POP広告クリエイター | |
受験資格 | 制限なし。 |
期間・費用 | 期間/4か月 費用/5600円~ |
試験の内容 | 販売促進やPOP広告作成の知識を見る 学科試験と実技試験。 |
合格率 | 70% |
受験料 | 5600円 |
試験の時期 | 2月、8月 |
賞状技法士
賞状技法士は賞状や挨拶状などをバランス良く美しく毛筆で書くという技能と知識を持つ人の事です。
2級以上の取得者は毛筆人材バンクに登録する事が出来るので
毛筆人材を必要とする企業や団体から仕事の依頼が来る事が多くなるでしょう。
賞状技法士は一般的に賞状1枚につき5000円から8000円、宛名書きは1枚2、300円が相場となっています。
賞状技法士もパソコンやスマホの普及によって字を書く事が少なくなっている傾向の今
非常に重宝され将来性のある専門技能です。
活躍の場所は?
会社、学校、ギフトショップ、冠婚葬祭、お中元などの行事がある限り需要は尽きないでしょう。
ホテルや式場に専属で勤める人もいます。
さいごに
自宅で活用出来る資格の一部をご紹介しましたが、この他にも役立つ資格はたくさんあります。
パソコンで在宅ワークという稼ぎ方が流行っている一方で
パソコンが普及しているからこそ逆に重宝される資格を取得するという選択肢は大いに有りだと思います。
文字を綺麗に書く資格というのは、まさに王道で
活躍の場も将来性も未知数ですので、文字に自信がある人は毛筆や硬筆の資格の取得を目指してみる事をオススメします。