3日で1GB制限は各社によって全然違う!
スマホを利用していると“月に○ギガを超えると通信制限が掛けられる”という事はご存知だと思います。
メジャーな制限と言えば『月に7ギガ』使うと通信速度を制限するというものでしょう。
ところが、その月7ギガ制限の他にも直近3日間の通信量によって速度制限が掛かる“3日で1GB制限”の存在を知る人は多くはありません。
なんとなく『通信が遅いな』と感じているだけで実は速度制限が掛けられているという事実を知らないままの人も多いのではないでしょうか?
最近ではこの3日で1GB制限、密かに変化していたり撤廃されている事を知っていましたか?
結構話題になったんですが、意外と知らないという人もいるので、説明していきたいと思います。
影響は馬鹿に出来ない3日で1GB制限

ユーザーを圧迫する3日で1ギガ制限の現状は?
3日で1GB制限とは直近3日間で使用したデータ通信量が1GBを超えると翌日の通信速度に制限を掛けるというものです。
この制限の目的、名目としてはデータ通信を日々大量に行っているヘビーユーザーが通信回線を占有してしまい他のユーザーがの通信回線を圧迫する事を避けるという目的で設定されていました。
docomo、auは従来から3日で1GBを超えたからと言っても必ず翌日は通信制限をするという絶対的な適用はしておらず
『3日で1GBを超えたユーザーは回線が混雑している時に速度を制限する場合がある』
という保険的な運用程度に留まっていました。
ところがSoftBankの制限の場合は適用が絶対的で直近3日で1GBを超えた場合には回線が混雑していなくても容赦なく速度を制限していました。
更に、その速度の制限の仕方がえげつなくて、ソフトバンクの利用料金の確認をしようにもホームページが開かないというレベルまで速度を絞るので当然SoftBankユーザーからは不満が続出していた案件でもあります。
docomoは3日制限を事実上の撤廃!
ドコモは3日で1GB制限の一部を撤廃しました。

一足速くdocomoが撤廃
一部の撤廃というのは速度制限の撤廃条件として
Xi契約をしたXi端末なら制限なし。という状況だからです。
FOMA契約の人は従来通り直近3日間で300万パケットを利用すると通信が低速化する通信制限がありますので注意が必要です。
docomoは一部速度制限撤廃の理由を
「Xiエリアの拡充が進んでいる事から、ユーザーが快適に利用できる環境整備が整ったため」docomo
と説明しています。
auは撤廃ではなく緩和
docomoが通信制限をほぼ撤廃したのに続いてauも制限内容を変更しました。
auの場合は制限を撤廃するのではなく“緩和”しようという動きです。
4G/LTE、WiMAX 2+、3G通信の契約者に対して2015年2月1日から従来の3日で1GBという制限から3日で3GBへと緩和しました。
1日な1ギガ使えるという事で楽になったんですが、そもそもauもdocomo同様に絶対的な速度制限を掛けていたわけではないので影響はあまり感じられないかもしれません。

auもdocomoに追従。
「お客さまの通信の利用状況を踏まえ、平等に通信を利用していただくために緩和した」au
SoftBankは一部撤廃
さて、大手キャリア3社の中では最もキツイ制限をユーザーに科していたSoftBankは、通信制限の一部撤廃を行っています。
新料金プラン「スマ放題」の契約者は2015年2月25日をから制限を撤廃。
詳細を調べてみると、どうやら撤廃の対象となるのは
「スマ放題」の「データ定額パック」契約者でLTE通信を行う場合のみ
旧料金プランである「ホワイトプラン」の「パケットし放題フラット for 4G LTE」の契約者は、従来通り直近3日間で1GBの通信制限がかかる。
「ネットワークの状況を見た結果、一部撤廃しても大丈夫だろうという結論が出た。旧料金プランの通信制限についても今後のネットワークの状況を見つつ検討してきたい」SoftBank
SoftBankの3日で1GB制限の極悪さは有名でSoftBankは規制の強さが段違いに酷いです。
SoftBankユーザーは口々に
『SoftBankの3日1GB制限にかかった人はTwitterも開けない、メールすらも届かない状態になり、一体何がおきたのかと調べようとしてMy SoftBankにアクセスしてもそれすら繋がらない。』
『3日で1GB制限。docomo、auは混雑エリアの混雑時間帯のみ規制。ソフトバンクは丸1日128kbps規制で混雑やエリアなんか関係無し。月間7GBよりはるかにキツい』
という声が多いんですが、その極悪規制はまだ残っているようです。
SoftBankは新料金プランに限定した規制撤廃をする事で新プランへの変更の促進を狙っているのかも知れません。
月間の通信制限が撤廃される日は来るのか?
1ヶ月に○ギガ使ったら速度を制限しますという、煩わしい制度。
3日間での制限が撤廃や緩和されたという事は、月間の制限もなくなっても大丈夫なのでは?と思う方もいるかもしれません。
実際どうなんでしょうか?
そもそも、通信の規制は最初に説明した通り、携帯電話に利用できる電波の周波数帯が限られている事が原因です。
限られた周波数帯の中で一部のヘビーユーザーが大量のデータ通信で回線を占有すると、他のユーザーの利用に支障が出ることを避けるために規制が設けられているんですね。
電波の周波数帯が限られているかぎり、規制が一気に撤廃になる可能性は低いと言えます。
ただ一気に撤廃にはならなくても月間○GBという数値の部分は今後変わって、月間の使用可能な限度が、どんどん上がる可能性はあります。
大容量プラン時代に突入?
2016年9月に各社から発表された大容量プランは20ギガ/月6000円、30ギガ/月8000円と格安大容量プランです。
docomo | ウルトラ パック |
Lパック | 20ギガ/月 | 6000円/月 |
LLパック | 30ギガ/月 | 8000円/月 | ||
au | スーパー デジラ |
データ定額20 | 20ギガ/月 | 6000円/月 |
データ定額30 | 30ギガ/月 | 8000円/月 | ||
SoftBank | ギガ モンスター |
データ定額20GB | 20ギガ/月 | 6000円/月 |
データ定額30GB | 30ギガ/月 | 8000円/月 |
実際にどれほど格安なのかというとSoftBankの場合で例にあげると旧来のプランでは
8ギガ | 6700円/月 |
10ギガ | 8000円/月 |
15ギガ | 1万2500円/月 |
20ギガ | 1万6000円/月 |
30ギガ | 2万2500円/月 |
このようになっていて、毎月8ギガ以上使っていたユーザーは大幅な料金カットになります。
さて、ここで大容量になった!と喜ぶ前に注意点はないのか確認しておく必要があります。
月に使えるギガ数が増えたといっても3日での制限があれば・・・
docomoは制限がありません!
auは3日間で6ギガ以上で制限があるという建前!
SoftBankはスマ放題は無制限でパケットし放題フラットと4G LTEは3日で1ギガ制限あり。
そしてもう一つの注意点としては大容量プラン前の料金体系の新規受付は終了しているのですが、プランの自動以降はしていないという点です。
どういう事かというと、旧プランで契約しているユーザーは自らプラン移行を申し出ないと変更になっていないです。
まとめ
3日で制限だったり、月の制限というものは完全になくなってはいないですが、影響というものは非常に小さくなってきています。
格安SIMが勢いを見せている昨今ですが、格安の大容量プランというのはキャリアの真骨頂と言えるでしょう。
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