スマホのバッテリー寿命はアナタが決める!
スマホやタブレットを形成する部品は近年小型化が進んでいて、それに伴いスマホやタブレットの薄型化が著しく進んでいます。
高性能で高速化したスマホやタブレットですが、バッテリーだけは変わらずリチウムイオン電池が使われ続けています。
そして、このリチウムイオン電池に関しては今も正しい使い方や寿命を延ばす方法という情報ご錯綜(さくそう)しているんですね。
その中には間違った情報も多いので、ここで改めて正しいリチウムイオン電池の使い方をまとめてみたいと思います。
リチウムイオン電池の特徴
リチウムイオン電池はバッテリーの持続時間が長く充電時間が短いのが特長になります。
電力密度が高いので、小さなバッテリーで長時間の持続が可能になっています。
また、メモリー効果もありませんので、一昔前は厳禁とされていた継ぎ足し充電をしても問題はなくなっています。
バッテリーの劣化とは?劣化の原因
今までより、バッテリーが持たなくなってきたと感じた事はありますよね?
それは、勘違いではありません。
バッテリーの劣化が原因です。
劣化の原因①頻繁な充電
リチウムイオン電池は放電と充電を繰り返す事によって徐々に性能を落として行きます。
リチウムイオン電池の性能が半分に落ち込む目安としては一般的に充電500回と言われています。
ここで、『リチウムイオン電池にはメモリー効果がないから』と継ぎ足し継ぎ足しで何度も充電する人がいますが
メモリー効果が無いとは言え、細かく何度も充電をする事はバッテリー劣化の原因の1つになるので注意が必要です。
劣化の原因②過放電と過充電
また、過剰な放電と過剰な充電もバッテリーの劣化を早める原因です。
過剰な放電とは、例えばバッテリーを使い切って0%の状態で長期間放置したり
逆に過剰な充電は充電が完了して100%の状態で長期間放置する事です。
過剰放電は文字通り放電し過ぎという事なんですが、この過剰放電の何がいけないのでしょうか?
リチウムイオン電池に限らず、バッテリーには放電終止電圧が設定されています。
放電終止電圧とは、『この電圧を下回るとバッテリーを痛めますよ』という電圧になります。
そして、スマホなどのバッテリーには放電終止電圧に到達する前に電源が切れる事で使用不可にして放電終止電圧を割らない様に設計されています。
バッテリー残量0%の状態で長期間放置した後にバッテリーを充電しようとしても充電が出来ない事があります。
これは過放電されたバッテリーが完全放電からの再充電時に、内部のパーツに急激な過電流が掛かることを防ぐための保護機能が効いているからです。
放置状態でもバッテリーにダメージを与え、最充電時にもバッテリーにダメージを与えるので過剰放電はいけないと言う事になります。
劣化の原因③高温での放置と使用
これはかなり浸透していると思うので知ってる人がほとんどだと思いますが
リチウムイオン電池は熱に弱いので高温状態でも劣化を早めます。
夏場の車内に放置なんて事は最悪ですが、スマホを充電しながら使う事も劣化を加速させます。
スマホは充電状態では熱を持ちます。
その状態でゲームやネットサーフィンをする事でどんどん劣化を進めてしまうんですね。
結局バッテリーを長持ちさせるには?
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リチウムイオン電池を長持ちさせるにはリチウムイオン電池の特性を知る事が必要です。
頻繁な充電放電、過放電、過充電、高温に注意するという事ですよね。
頻繁な充電を避ける
頻繁な充電はバッテリー性能を少しずつ低下させていきますので、充電回数を減らす事も一つの手段です。
そして充電回数を減らすには使っていないアプリはアンインストールしたり、液晶の明るさを少し落としてみたりと自分なりに工夫してみる事をお勧めします。
これは効果はわかりづらいですがチリも積もればというやつです。
やらないよりはやった方が良い事は間違いありません。
過充電と過放電を避ける
過放電はよほどの事がない限り起きづらいと思いますが、過充電は結構やっちゃってます。
可能なら寝てる時の充電をやめた方が良いでしょう。
スマホは充電によって満充電になると僅かな放電と充電を繰り返して100%の状態を維持しようとします。
これは頻繁な充電放電にもなりますし、充電完了状態で長期間放置する事は過充電にもなりますので避けたいところです。
充電しながら使わない
充電したままYouTubeを見たり、ゲームをしたりする事はやめましょう。
これは劇的にバッテリーを痛める原因です。
充電時は余計な負荷をかけないようにしましょう。
最後に
スマホのバッテリーの劣化は止められません。
必ず劣化していくものですので、神経質になりすぎる必要はないと思います。
が、最近のスマホはバッテリーの取り外しが出来ない機種が増えてきていて、バッテリーが劣化してしまえば
高額な費用がかかってしまいます。
バッテリーの劣化を止める事は出来ませんが、使い方を少し気をつけるだけでバッテリーの性能というのは長く高いレベルを維持する事も出来るんです。
その為には最低限知っておくことは
バッテリーに過重な負荷を与えないという事だけを気をつけるだけでバッテリーの寿命は劇的に延びるといえます。
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