アナタは車に乗る時に暖気運転をしていますか?
朝、出勤する前に5分早くエンジンを始動しておいて車を暖める。
それこそ、ずっと停止していたエンジンを始動してオイルを循環させるというような意見もありました。
一般的にも『水温系の針が動き始めるまで』アイドリングさせてからスタートする事が常識となっていました。
確かに昔の車には暖気運転が必要だった事は確かなのですが、実は最近の車に暖気運転は必要ない事を知っていますか?
意外と知らないというドライバーさんもいるようなので詳しくご説明していきたいと思います。
車の暖気運転がいらない理由
車を発進させる前の暖機運転というのは昔の車には必要だった理由が『始動性を良くする為』でした。
チョークという言葉を知っていますか?
昔の車はエンジンが冷えているときに始動性を良くする為にチョークというレバーを引いてエンジンに供給する燃料を濃くしてからキーを回してエンジンをかけていました。
勿論、エンジン始動後もエンジンの回転が安定してくるまでチョークを引いたままにしておいて走行する事なく待っているという事が普通でした。
これが、いわゆる暖機運転で、今も運転前には暖気するというイメージが根強く残っている部分なんですね。
エンジンスターターがあるくらいなので、特に『暖気は必要』というイメージが強いのかもしれません。
ところが、最近の車というのは様々な制御が飛躍的に進化しているので実は暖気は必要ないです。
むしろ不必要な暖気は燃料の無駄使いです。
昔の車と違って、最近の車はチョークを引く事なくキーを回せばすぐにエンジンは目覚めるので、きーを回してエンジンを始動したら
すぐに走り出しても問題はありません。
暖気は燃費に大敵?
暖機運転をするアイドリングというのは実は結構燃料を消耗します。
しっかりと暖機をしてから走った方が燃料消費が少ない
これも事実ではあるのですが、比較としては暖気をしないで発進した場合と暖機をしてから走った時の燃料の消費は暖気をしたときの方が多くなります。
例えば5キロメートル走行した時の燃料の消費を比較してみると
☑暖気なしでスタート5㎞地点→140cc消費。
☑5分暖気後スタート5㎞地点→160cc消費。
☑10分暖気後スタート5㎞地点→180cc消費。
先金の車というのはコンピューターで制御されている燃料噴射装置が備えられているのでエンジンが冷えていてもアイドリングが安定しているので暖気をしなくても
ゆっくりと走行している内にエンジンが暖まります。
というか、アイドリングで待機するよりも、すぐに発進した方が早くエンジンが暖まります。
アイドリングなしの状態でフルアクセルにフル加速という荒い運転はダメです。
極端な荒い運転はエンジンを傷める事になるのでゆっくりとエコドライブをしましょう。
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寒い冬でも暖気はいらない?
寒い冬、とくに東北や北海道といった厳しい寒さの地域というのは朝の冷え込みが尋常ではありません。
氷点下の中で放置された車をエンジン始動後に即発進させるという事に抵抗があるドライバーさんも多いと思います。
この場合であっても基本的には同じ考えでゆっくりと走行するのであれば暖気目的のアイドリングというのは必要ないです。
ただ、北海道では場所によって朝の気温が氷点下10℃以下という事も珍しくないですし、その場合は暖機運転も全く必要ないとはいえません。
それでも暖気は1分もすればエンジンにとっては十分です。
とは言っても寒さの厳しい地方ではエンジンどうのこうのというよりも
寒い車内が嫌だから暖気をするという人も多いと思います(むしろそっちがメインかも)
私も北海道在住なので朝の寒さの中で震えながら運転をする気にはなれませんのでガッツリ暖気しています。
私的には多少の燃料より快適さを選んでしまいます。
また、厳しい冬になる地域では実際問題として朝、車に乗ろうとした時にはかなりの確率でフロントガラスの表面が氷でバリバリになっていると思います。
豪雪がある地域では車に積もる雪の量が多いですし、そういった状況からも車を暖めるという事が基本的に必須になっていると思います。
理想と現実の問題ではあるのですが、暖気運転の必要性と燃費の関係でいえば本来は暖気は短い方が良いという事になります。
反対に夏は涼しい日陰に駐車する事でアイドリングの時間を短縮する事が可能です。
さいごに
暖気運転と燃費の関係について書いて来ましたが、基本的に暖気の為にアイドリングをする必要性はないです。
暑い夏に車内の温度を下げるとか、寒い冬に苦妻の温度を上げたり凍り付いた車の氷を溶かすという意味でアイドリングをする事は燃費とは別に考えた方が良いですね。
暖気をしない場合でも車が暖まるまでは急アクセルなどはしないで、ゆっくり走行する事は大切です。
極端に気温が低かったり、何日もエンジンをかけていない場合などはエンジンの内部にオイルを行き渡らせる為にいた方が良いですが
それでもエンジンの始動から数十秒で十分です。
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